閑古鳥の唐揚げ

全然客が来ない定食屋で鳴いていた閑古鳥を唐揚げにしたら美味しくて繁盛したが閑古鳥がいなくなり唐揚げが作れなくなったという古典落語があります。嘘です。このブログも繁盛させたいです。

第33唐 名探偵コナンのミステリーツアーの回はほぼアド街だ

台湾まぜそばの発祥が名古屋だと知った時、私の純な心はくすんでしまった。丸亀製麺の発祥が加古川であるように、世の中にはよくある事ではあるのだが、産まれてこのかた通常運行を続けて来た私にとって初めての人身事故だったため、振替輸送もままならなかったのだ。

人生のダイヤが乱れ始めたのは、この頃からである。

T.ウッズのTはタイガーなのかタイロンなのか。庭にいるのは2羽のニワトリなのか埴輪とニワトリなのか。アンドロイドは電気羊の夢を見るのか見ないのか。

物事を斜めから捉えることを俯瞰と勘違いした私は、四畳一間の部屋から探偵ナイトスクープにハガキを送り続けた。

しかし、ついぞ私の言葉は西田敏行に届くことはなく、局長は松本人志に交代してしまう。

私の「if...」は、「もしも君がひとりなら」でもなく、「もしもピアノが弾けたなら」でもなく、「もしも上岡龍太郎の時代なら」であった。

ベッドのまわりに何もかも脱ぎ散らした私は、週末だけの秘密の部屋でペタンクに傾倒するようになる。

ブールをビュット目掛けて投げ込む一連の動きは有機的な社会から溢れた私を表しているようで、メーヌを終えるたび、ブールより重い心の鉛が取れていくのを感じた。

私はこのスポーツを一生の友と心に決め、そして日本中にペタンクを普及させることを人生の目標に定めた。

 

 

『「探偵局の皆様、こんばんは。2038年に入り、色々と楽しみにしていることが多いのですが、私の今年の楽しみと言えば、なんと言ってもバルセロナ五輪です。ところで、今回から正式種目に採用されたペタンクという競技をご存知でしょうか。鉄球を目印に向かって投げるという競技なのですが、私にはこの競技の難しさがさっぱり分かりません。正直、楽勝だと思います。日本代表選手と戦わせていただき、勝ったら今からでも私を日本代表にしていただけないでしょうか。よろしくお願いします。」というご依頼です。』

この放送直後、依頼者に大敗する私の画像がSNS上に氾濫した。

私のダイヤは、撮り鉄達によって再び乱されようとしていた。