閑古鳥の唐揚げ

全然客が来ない定食屋で鳴いていた閑古鳥を唐揚げにしたら美味しくて繁盛したが閑古鳥がいなくなり唐揚げが作れなくなったという古典落語があります。嘘です。このブログも繁盛させたいです。

第50唐 バンズとパティが合ってない話

「ピエールと言えば?」

この問いに、今の私ならなんと答えるだろう。

 

 

あの日の感情の高まりは、今もまだ私の心に残っている。

終日運転が取りやめられた埼京線

行き場を失い転がり込んだネットカフェは、思いのほか充実した場所だった。

コーヒーの痕がまだ新しい漫画達に読み耽っていると、体感では3時間も経たないうちにニワトリの声が街に鳴り響いた。

午前5時の渋谷駅もまた、東京の顔の一面である。私と同じく運転再開を待っていたと思われる人々は、すでにホームで冷たい風に震えながら始発を待っていた。しかし、時刻通りやってきた電車は我々の蒼白い顔を嘲笑うかのように冷たい空間を用意してきた。

やっと暖房の風が車中に回り切ったのは新宿に着いた頃だった。と同時に、睡魔も3号車にやってきたようだ。周りの乗客が眠り始めたのを見て、私も視界を諦めた。

意識がうつつから夢へ移りそうなその時に、ようやく違和感に気づいた。

 

「なぜ渋谷にニワトリが鳴いていた?」

 

鳴り響くわけがないのだ。この街に。

地元の片田舎ならまだしも、渋谷に養鶏場はない。

ならば、あのニワトリの鳴き声はなんだ。

私は、充電残り6%のスマホで検索した。

 

あった。

渋谷にも、養鶏場があったのだ。

「かわかみ養鶏場」は、その年の11月にオープンしたばかりだった。

 

「東京のど真ん中で、家畜を飼っている。」

どうせ皆寝ているのだからと、声に出して言ってみた。

 

「東京のど真ん中で、家畜を飼っている!」

もう少し大きな声で言ってみた。

3号車の中で、いや、おそらくこの始発の中で私だけが気づいたであろう事実。私の心は沸き立った。

 

東京は地方を貪る消費の街。上京前に抱いていたイメージは、上京後にさらに肥大化していた。

しかし、この「かわかみ養鶏場」は、東京を生産の街にするためのきっかけになるかもしれない。

東京は確実に変わっている。

近いうちに都心に現れるであろう養豚場に想いを馳せながら、電車は埼玉県に入っていった。

 

 

「ピエールと言えば?」

この問いに、今の僕なら「瀧」と答えるだろう。

それも、ジーコの「巻」の言い方で。

第49唐 無事だョ!全員解散

理科の教師に当てられたドリフ

「ニサンカマンガンガン」

 

しっかりと敬称をつけるドリフ

「ミランダカーサンダ」

 

前職を聞かれた時のドリフ

「サカンヤダッタンダ」

 

昇格したドリフ

「チーフだな アハハン」

 

引き際を悟るドリフ

「ピークだな アハハン」

 

煽るドリフ

「チープだな アハハン」

 

入れ歯になったことを悔やんでいるドリフ

「ババンババンバンバン 歯磨けよ!」

「ババンババンバンバン 門歯磨けよ!」

「ババンババンバンバン 犬歯磨けよ!」

「ババンババンバンバン 臼歯磨けよ!」

 

ROOKIESなドリフ

「ババンババンバンバン 友頼れよ!」

「ババンババンバンバン 声枯らせよ!」

「ババンババンバンバン 顔あげろよ!」

「ババンババンバンバン 命燃やせよ!」

 

学問的なドリフ

「ババンババンバンバン 我思えよ!」

「ババンババンバンバン 天命知れよ!」

「ババンババンバンバン 賽投げろよ!」

「ババンババンバンバン 無知知れよ!」

第48唐 この曲を歌え れない メマイ

夢じゃない あれもこれも

その手でドアを開けましょう

祝福が欲しいのなら

悲しみを知り 1人で泣きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝け れない メマイ

夢じゃない あれもこれも

その手でドアを1人で開けましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝け れない メマイ

夢じゃない あれもこれも

その手でドアを開けましょう

祝福が欲しいのなら

悲しみを知り 1人で泣きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝く ウルトラソウりましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝きましょう

そして輝く ウル トラ

夢じゃないあれもこれも

その手でドアを開けましょう

祝福が欲しいのなら

悲しみを知り 1人で泣きましょう

そして輝く ウルトラソウル Heyりましょう

第47唐 運動貝

初の試みとなった運動貝も、ついに最後の種目を迎えた。

運動貝の発起人である校長は、対抗リレーに向かう生徒達を恵比寿天のような表情で見つめていた。彼は毎春解禁と同時に仲間達と潮干狩りに出かける生粋の貝好きで、秋にも貝関係の楽しみが欲しいと例年の運動会を中止して要素をぶち込んだのである。

各種目に貝の要素を入れ、グラウンドは潮干狩りよろしく泥んこ状態、来賓席のテントでは「私は貝になりたい」を上映する。前々から温めていた構想を発表した時には教師陣から大反対をくらったが、いざ開催してみると皆の心配はどこへやら、むしろ序盤から例年の倍以上の盛り上がりを見せた。

なにしろ、元気が取り柄の中学生達である。泥との相性は抜群だ。100m走で無駄にヘッドスライディングしてみたり、綱引きの綱をぶん回してみたりと、午前の部で出場無いはずの生徒達も泥の誘惑に負けて自分の出番まで待つことができずに泥だらけになり、昼食の段階ですでに赤組・白組の全生徒が耳の中まで泥まみれになっていた。

炊き出しスタイルで貝汁を自ら振る舞った校長は、その姿をみて大変ご満悦であった。生徒達は、匂いに釣られてやってきたカラスなどの鳥を追い払いながら、寸胴の中を見事に空にした。

午後の部も、ブレイクダンスを規定演技としたダンス演技で昼休憩の間にカピカピになった体に泥をつけ直し、食べ物をパンからチョココロネ、もといヤドカリさんに変更したヤドカリさん食い競走で脱走してグラウンドに潜って行ったヤドカリを熊手で掻き出すなど、盛り上がりに事欠かなかった。

そして、泥に足を取られて自滅が続出した騎馬戦や、ピラミッドではなくサザエを表現した組体操を終え、ついに最終競技の対抗リレーを迎えたのである。

 

下馬評では粒ぞろいの運動部員を揃える白組有利とされている対抗リレーだが、このグラウンドコンディションでは意外な展開になる可能性も高い。赤組アンカーの大野、白組アンカーの加賀美にバトンが渡るまで勝敗は分からないだろう。組体操で足の爪に入った砂を抜く入念な準備を終え、赤組第一走者の野球部エース長西と、白組第一走者の二枚目ナイスガイ志染がスタートラインに立った。

 

号砲代わりの法螺貝を校長が吹いた瞬間、観客達からの「がんばれ!」は「ボンゴレ!」に変わっていた。

 

第46唐 また好きな人できたなんてすぐ言ってくるよどうせ

君がいないと 何も できないわけじゃないと
ヤカンを火にかけたけど 紅茶のありかがわからない
ほら朝食も作れたもんね だけどあまりおいしくない
君が作ったのなら紅茶の ヤカン火にかけたのに

一緒にいる時は朝食に思えるけど
やっと紅茶を手に入れた
ヤカンを火にかけたくなった

朝食と言った君の
ありかはわからないけど
いつもより紅茶がいい
ヤカンを少し 火にかけてるよ
もし君に一つだけ 朝食を作るのなら
もう火になんてかけるなんて 言わないよ絶対

第45唐 ポケルスを絶やすな!

「色々と世の中には謎がありますよね」

「そうですね」

「なぜ胡麻はすりごまと炒りごまなのかと」

「ベーゴマもありますけど」

「焼きごまとか蒸しごまとか揚げごまもあってもいいじゃないかと」

「調理法がね」

「そもそもするのってごまくらいでしょ」

「慣用句にまで成り上がって」

「炒るのもほぼごまでしょ」

「慣用句になり損ねて」

「様々な調理法がある中でなかなかマイナーなとこ攻めてますよ」

「濾すとかもなかなかマイナーよ」

「1位はやっぱ焼くですかね」

「メジャー度ね」

「次が揚げるかね」

「煮るが上でしょ」

「煮るね」

「煮るよ」

「水を火にかけるのは何?茹でる?煮る?」

「それは火にかけるでいいのでは」

「火にかけるなんか全調理法がそうやろ」

「確かに」

「焼くも煮るも茹でるも揚げるも蒸すも」

「蒸すはやり方によるけどね」

「全部火にかけるですわ」

ドンジャラにおけるどら焼きね」

「大富豪におけるジョーカーでもある」

「それはスペ3返しがあるから」

「ダメか」

「ダメよ」

「野球における大和は?」

「捕手ができない」

「じゃあ木村拓也か」

「花屋の店先に並ばない方ね」

「それは花側の立場やな」

「花屋の軒下に住むのは?」

「ツバメ」

「ツバメのポケモンは?」

スバメ

「進化したら?」

オオスバメ

「どくどくだまで?」

「からげんき」

「悲しい技だね、病気なのに空元気で攻撃するって」

「毒に侵されてるのに健気だ」

「どく、まひ、やけど、こおり、こんらん」

「風邪、とかインフル、とかないんかな」

水ぼうそう

水俣病

「梅毒」

「オスがメスを攻撃した時に性病移らんのよ」

「育て屋で蔓延してるんちゃうの」

「ありうる」

「性病持ちのメタモンほど厄介なものはないね」

「大富豪における8切り」

「野球における縦に割れるカーブ」

ドンジャラにおいては?」

「該当者なし」

沢村賞か、もうええわ」

第44唐 色んな第1位

ポケモンっぽい香辛料第1位

ナンプラー

 

イナズマイレブンの必殺技っぽい理科用具第1位

こまごめピペット

 

名前からして明らかに脇役ではないハリウッド俳優第1位

ベネディクト・カンバーバッチ

 

名前からしていかにもユニクロに陳列されそうな猫第1位

ノルウェージャンフォレストキャット

 

青いイナズマでキムタクが言いそうな野球用語第1位

ゲッツー

 

当て字でケンタウロスと読みそうな四字熟語第1位

人馬一体

 

アンジャッシュのコントにありそうでない設定第1位

「A3・A4」を渡部は牛肉のランクとして言っているが、児嶋は紙のサイズだと思っている

 

意味深なダジャレ第1位

知ろうとした素人

 

サマンサタバサが混入しやすい手鞠歌第1位

あんたがたどこさ

 

保険という概念が無かった時代の「いざという時に入っておいて良かったと感じるもの」第1位

防空壕