閑古鳥の唐揚げ

全然客が来ない定食屋で鳴いていた閑古鳥を唐揚げにしたら美味しくて繁盛したが閑古鳥がいなくなり唐揚げが作れなくなったという古典落語があります。嘘です。このブログも繁盛させたいです。

第35唐 「熱海」も「温泉」も意味は「温かい水」なので「サハラ砂漠」みたいなもん

古田新太です」を高速で発すると「古畑です」に聞こえるのと同様に、「温泉地」は「おせち」、「寒暖差」は「カンダタ」として聞かせることができる。

古畑であれば、「よろこぶ」で「昆布巻き」から「穴で一年が見通せる」で「れんこん」まで、およそ1人の人間が考えたとは思えないほどのおせち選出理由センスバラつき問題の謎や、「蜘蛛の糸」という意味を持ち「い」と読む「蜘糸」という熟語の存在意義の謎を解き明かすことが出来るはずだ。

ところで、カンダタが糸をよじ登っている間に下から他の罪人達も登って来て糸が切れてしまうシーンは、「風雲!たけし城」のゲームで再現されていた。

糸が切れて落ちた参加者達は、東名高速の登坂車線に叩きつけられ、そのまま坂を転げ落ちていく。箱根5区並に急な坂は雪が積もって凍結しており、転げ落ちるというよりむしろ滑落するという表現がピッタリだ。そんな状況で走行車を避けながら坂を下って行くのだが、車が登ってくるのとは別に伊東四朗が乗った馬も混ざっており、「ニン!ニン!」を「人参」と聞き間違えた暴れ馬は有りもしない餌を目指して坂を駆け上がりながら参加者達を蹴散らしていた。

ここをくぐり抜けた参加者を坂道の後で待ち構えているのが熱い海である。この海は黒い川が流入してきているため非常に濁っているのだが、これは坂を激しく滑落した参加者の多くが吐いてしまう下呂を視聴者から隠すためだったと言われている。

しかしこんな演出は、今ではコンプライアンス的にNGだろう。極楽の蓮池のふちに立って、コンプラが厳しくなった今の世の中と、「売るという漢字から商売繁盛を願う」で「焼売」をおせちに加えようとする崎陽軒の商魂をじっと見ていた御釈迦様も、悲しそうな御顔をなさっているに違いない。